2017年01月17日
風邪薬と胃薬の併用は基本的には問題がなく、作用がお互いの邪魔をせず飲み合わせによって効果に影響が出たりすることはほぼありません。時間をずらして服用することをしなくてもよく、同じタイミングで服用しても問題がありませんが、副作用はまったくないというわけではなく、強く出てしまう可能性があります。胃薬の中にはロートエキスやスコポラミンなどの抗コリン作用といわれる成分が配合されています。抗コリン作用は胃のけいれんを抑えるための成分ですが、排尿困難や口の渇き、便秘などを起こす副作用がでることがあります。
風邪薬にもクロルフェニラミンやヨウ化イソプロパミドなど鼻への効果がある成分に抗コリン作用があるため排尿困難や口の渇き、便秘などの副作用が出ることがあります。同じ成分同士の併用をすることによって副作用のリスクがより高まってしまうことがあるため注意が必要です。風邪薬の中にはイブプロフェンを配合されているものがあり、頭痛やのどの痛みに大変効果的成分ですが胃を悪くする副作用が出ることがあります。特に風邪で胃腸の働きがあまりよくないときにイブプロフェン配合の薬を空腹時に服用すると副作用のリスクが高まります。
イブプロフェン配合の薬を服用するときには胃薬を一緒に服用した方が良いことが多いです。併用がおすすめな薬は、胃の働きが悪い場合にはビオフェルミン健胃消化錠です。胃を保護する働きと消化を助ける働き、胃の活動を活発にしてくれる効果があります。腸内細菌を増やす整腸薬も配合されているために腸が弱って下痢気味の人などにもおすすめです。ピーマTP健胃という薬には胃を保護する働きと胃を活発にする働きに特化しています。風邪で胃が弱っているときには、胃の働きが落ちていることが多いため、胃酸から胃を守る粘液の分泌が減少したり胃を傷つけ続けている状態になっていることがあるため、胃を保護する働きが重要になるため効果を期待することができます。
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